開港当時、長崎では西洋人のことを「オランダさん」と呼び、外国人居留地の石畳の坂をすべて「オランダ坂」と呼んでいました。東山手・南山手それぞれの石畳に表情があり楽しめますが、活水女子大の前の坂は異国情緒があり特に有名です。
この天主堂は1864年、わが国最初の殉教者たち26聖人の霊をまつるために建てられたもので、正式には「日本26聖人殉教聖堂」といいます。日本に現存する最古の木造ゴシック様式の教会で、昭和8年に国宝に指定されました。
料金:一般1,000円
(中・高400円、小300円)
南山手方面は洋館が建ち並び、エキゾチックな雰囲気を感じさせます。そんな場所にグラバー園はあります。国指定重要文化財のグラバー邸、国指定文化財のリンガー邸・オルト邸。その周りは水と緑あふれる美しい庭園。長崎ならではの異国情緒が味わえます。
料金:一般610円
(高300円、小・中180円)
昭和20年8月9日、午前11時2分。原子爆弾が、この上空約500mで炸裂しました。平成9年、公園内が新しく整地され、市民の憩いの場として人々が集い、中心碑には色とりどりの千羽鶴が平和のメッセージを伝えています。
天を指す右手は原爆の恐ろしさを、水平に伸ばした左手は平和を、閉じた目は原爆犠牲者への冥福を。長崎県出身の故北村西望作の平和祈念像や各国から贈られたモニュメントが原爆に対する無言の抗議、そして永久の平和を願っています。
明治6年禁教が解けた後、フランス人宣教師フレノー神父のもと33年の歳月をかけて東洋一のロマネスク式教会が建てられました。しかし、原爆で崩壊。昭和34年に再建され、戦火を免れた「長崎の鐘」アンジェラスの鐘は平和の祈りを清らかに鳴らし続けています。