開港当時、長崎では西洋人のことを「オランダさん」と呼び、外国人居留地の石畳の坂をすべて「オランダ坂」と呼んでいました。東山手・南山手それぞれの石畳に表情があり楽しめますが、活水女子大の前の坂は異国情緒があり特に有名です。
長崎の孔子廟は中国人が国外に建てた唯一のものです。孔子の弟子であった72賢人像が立ち並ぶ広場やきらびやかな屋根飾りは壮観です。奥の中国博物館には、遺跡が年代・王朝別にわかりやすく展示され、国宝級の皇室芸術品が常時展示されています。
料金:一般600円(高400円、小・中300円)
この天主堂は1864年、わが国最初の殉教者たち26聖人の霊をまつるために建てられたもので、正式には「日本26聖人殉教聖堂」といいます。日本に現存する最古の木造ゴシック様式の教会で、昭和8年に国宝に指定されました。
料金:一般1,000円
(中・高400円、小300円)
南山手方面は洋館が建ち並び、エキゾチックな雰囲気を感じさせます。そんな場所にグラバー園はあります。国指定重要文化財のグラバー邸、国指定文化財のリンガー邸・オルト邸。その周りは水と緑あふれる美しい庭園。長崎ならではの異国情緒が味わえます。
料金:一般610円(高300円、小・中180円)
港に面した出島はかつての人工島で、以前はオランダ商館があった場所です。17 世紀の倉庫や商家が再建され、歴史的地区として保存されています。観光客は趣のある埠頭を訪れたり、下見板張りの旧出島神学校内の年代物の家具や海洋工芸品の博物館展示を見学できます。
興福寺の2代目住持で黙子如定禅師が中島川に架けた日本最初の2連アーチ式石橋。昭和57年の長崎大水害で半壊しましたが、復元され公園とともに市民の憩いの場として愛されています。橋の由来を記した案内板もご覧ください。
福州地方の唐人たちの希望で、1629年に渡来した唐僧超然により創建された崇福寺は福州寺とも呼ばれ、竜宮門を思わせる三門や珍異奇巧を極めている第一峰門があります。
殿堂内の仏像仏具類は、いづれも中国人名匠の手によるもので、明朝末期文化の縮図といえるものです。
第一峰門と大雄宝殿は国宝に指定され、その他にも国指定重要文化財、県指定有形文化財、市指定有形文化財を多数もつ文化財の宝庫です。
長崎の唐寺の特色は媽祖堂(まそどう)をもつことで、唐船主たちが航海安全を祈願して祀ったものです。媽祖とは海の神様のことで、中国建築様式と和様が違和感無く調和しています。
境内にはコウモリや牡丹、桃の花など中国で縁起物とされる模様が随所に施されています。隅々までじっくり見回してこうした縁起物を探すのも崇福寺を見学するポイント!